CASE STUDY
Oral Beauty Academy
歯科衛生士に審美技術を教えるオンラインスクールです。教えられる人が国内にほとんどいない技術を、指導者を増やさずに全国へ届けるにはどうするか。ここでつくったのはページではなく、その仕組みそのものでした。
(01)
課題
制度環境の変化により、歯科医院がリップアートメイクを新しい自費メニューとして導入できる道が開けました。ところが、それを教えられる指導者が国内にほとんどいません。機会が生まれた瞬間に、供給側が追いついていない状態でした。
教えられる人はいます。ただし一人です。全国の医院を訪ねて対面で教えて回るなら、増やせる数は移動時間で決まってしまいます。事業機会には期限があるのに、供給が体ひとつに縛られている。これが最初の壁でした。
もうひとつ、買い手の理解も必要でした。受けるのは歯科衛生士ですが、導入を決めるのは院長です。そして院長が欲しいのは講習そのものではなく、自院が新しいメニューで収益を出せる状態になることです。売り物を「講座」と定義した時点で、話が噛み合わなくなります。
(02)
考え方
「教える」という行為を分解するところから始めました。知識と手順は、動画とテストで標準化できます。一方で、手の動きの良し悪しを判定することだけは、対面でしか担保できません。ならば分けてしまえばいい。オンラインで知識を入れ、テストに合格した人だけが対面の実技に進む、というハイブリッドにしました。指導者の時間を、代替できない部分だけに使う構造です。
サイトは「講座紹介ページ」ではなく「受講が完結する場所」として設計しました。会員登録、講習の受講、テスト、課題の提出、決済までを一本の導線に置いています。院長が導入を決めたあと、衛生士が自分で進められる状態にしておかないと、結局は運営側の手間として跳ね返ってくるからです。
売り方も、受講人数に応じた医院単位の価格にしました。個人向けの講座を医院に売るのではなく、医院がメニューを導入するための費用として設計しています。院長の意思決定の形に、商品の形を合わせたということです。
(03)
やったこと
事業そのものの設計から入りました。誰に売るのか、何を売るのか、いくらにするのか、どう修了を判定するのか。コースの構成、テストの合格条件、対面実技への進み方といった運営のルールまで含めて決めています。
サイトは会員制として構築しました。コース紹介、受講、課題の提出、お知らせ、そして特定商取引法に基づく表記・プライバシーポリシーまでを整備しています。決済もサイト内で完結し、申し込みから受講開始までを分断しない形にしました。
ブランディングと集客も担当しています。歯科衛生士に届く発信と、導入を決める院長に届く説明は別物なので、それぞれに向けた言い方を用意しました。
(04)
結果
リップアートメイクのコースが稼働し、複数の歯科医院で導入されています。10名を超える衛生士がまとめて受講した医院もあれば、数名規模の医院もあり、いずれも同じ仕組みの上で運営できています。
指導者を増やさずに受け入れられる人数を伸ばせたこと、そして2つ目のコース(ホワイトニング)を同じ型の上に載せられる状態になったことが、この設計のいちばんの成果です。
現在もコースの追加と運営の改善を続けています。
本ページは制作実績の紹介です。掲載しているサービス内容は制作当時のものであり、同等の成果を保証するものではありません。